3月30日
桜がつぼみをイッパイ枝につけて、もうすぐ春だ!
と、言わんばかりの時、
私の曾(ひい)お祖母ちゃんは亡くなりました。
享年103歳。
いつも明るく・優しい笑顔で見守ってくれたお祖母ちゃんは、
今頃、桜の花となって私をみているのでしょうか。
明治、大正、昭和、平成の時代を強く強く生きたお祖母ちゃんは、
私の何よりの誇りです。
最後の最後まで、体中の痛みをこらえ、
苦しい胸を押さえるようにして、
部屋中の空気を一生懸命吸っていたそうです。
たまたま、2週間前の3連休に実家に帰っていた私は、
ちょうど入院したお祖母ちゃんのお見舞いに行きました。
私の顔を見ると、笑顔いっぱいで微笑みかけながら、
私の名前をゆっくりと呼んでくれた。
最後に聴いた言葉、それは、『欲しい物は沢山、たくさん、あるわねぇ~』って。
そんなお祖母ちゃんに、花瓶に入れてあったお花を持たせると、
嬉しそうにまた微笑んでくれた。
今、思えば、もっともっと色んな事してあげたかったのに、
何も出来なかったという悔しい思いはあるけれど、
あの時の笑顔、そして、最後の静かな顔をみて私は安心して、
あの世へ送り出せた。
生まれる命、去る命、
これからいくつもそんな場面にめぐりあうのだと思う。
改めて命の尊さを感じ、
また私も一歩前進しなきゃ!って思いました。