小3の時からずっと一緒だった、犬が17歳の生涯を終えました。


人間じゃないから、話は出来ない。

最初は所謂、ペットという他ない存在だった。かもしれない。


それが、1年、2年、5年、10年、15年・・・と、一緒に過ごすうち、

だんだん、家族の一員という以外他ないほど大切な存在になっていった。


家族の絆を強めてくれた。


家族そのものだった。




14歳の時、急に倒れた。内臓の機能が低下したことで、大きな手術もした。

足が動かなくなった。寝たきりになった。


私は、死を予感した。

会社を休んで実家へ・・・


犬は、私にこう言った様な気がした。

庭で、また遊びたい。


そして、縁側へ連れて行くと、

動かない後ろ足を必死で引きずって、また歩き出した。


そのときの、犬の嬉しそうな顔は今でも忘れない。


私は帰りの松江~大阪間のバスで終始涙を流してたな。

あの笑顔が見れなくなる日が来るのが怖くて、怖くて。



そしてその後、昨年あたりからまた足が動かなくなり、

1年は、寝たきりのまま、それでもご飯を必死で食べて、

毎日、幸せそうに寝ていた。



そして先日、17歳の誕生日を迎えた3日後、

母が起きて犬を見ると、苦しそうに息をしていた。

手足が痙攣していた。


そして約3時間後、いつも穏やかな顔をしている犬の顔がとてもこわばり、

そのままの顔で息を引き取った。


また動きだしそうな気がしてならなかったけど、

動くことなく、時間と共に硬くなった。



ずっと家族の支えだった犬は、陽のあたる庭の奥底で、

しばらく休んで、いつか私たち家族の前に現れるのかな。


今度は、本当の家族になりたいね。


たくさんの感動や喜びを・・・ありがとう。